wonederful world on DEC 21 ライブDVD レポ


このライブを語るうえで2002年の例の一件は外せないのでまずはそこから触れていきます。


2002年といえばMr.Childrenにとってデビュー10周年であり、10th Album "IT'S A WONDERFUL WORLD"もリリースされ記念すべき年になるはずでした。


ところが7月に"Any"がリリースされた矢先、桜井さんが病に倒れました。病名は小脳梗塞712月に予定されていたホール&アリーナツアーは全て中止がアナウンスされると同時に、桜井さんからは「甘えず、腐らず、また会える日まで。」というメッセージが残されました。


その4ヶ月後、アリーナツアーファイナルになる予定だった12/21横浜アリーナ公演を行うことが発表されました。桜井さんからは「いったん冷めてしまった『我が家自慢のシチュー』捨てるのがもったいなくてできずにいました。当日、会場で皆さんのおいしそうな顔が見れるよう、これから、またじっくりと愛情を込めてあたためていきます。ぜひ召し上がれ。」という桜井節の効いたコメントも発表されました。(実は横浜アリーナだけはキャンセルができずこの公演が残されていたそう)


ここまで淡々と時系列順で当時の流れを振り返ってきましたが、当時ファンだったら正直気が気じゃなかったと思うそしてHEROリリース後の一夜限りのライブどんな心境だったのか計り知れないですね😇


さて、こんなところでようやくライブレポにいきたいと思います!!!!


1.Dear wonderful world

皆さんご存知の通り、盛り上がるような曲ではないけど桜井さんが"Oh Baby"と歌い出した瞬間のリアクションから、ここまでの経緯と一夜限りのライブを前にお客さんの期待感と興奮が手に取るように分かるというか自分はあの場にいたら興奮とか通り越して泣き崩れてたと思う…


2.CENTER OF UNIVERSE

だんだんエンジンをかけていくにはもってこいのナンバー。最後の大サビでは桜井さんも"はい!!ポンジュール!!!!"ってな感じでテンション上がってきてたのできっとメンバーもお客さん同様にそれ以上に興奮していたと思う。


3.NOT FOUND

エンジンかけすぎてもう200km/hくらい出てそう() 冗談はさておき、この曲は病室でもたけしくん(=プロデューサー小林武史)とセトリから外したほうがという話になりやらない方向だったが、復帰明けのリハで「あれっ全然歌えるじゃん!」ということでじゃあもう序盤でバーン!!とやろうという感じに。

しかもサビの張り上げる部分はリハではさにやん(=Sunnyさん)が担当し、桜井さんはファルセットでハモる予定だったが、本番では高まりすぎて"微笑みをぉぉぉおおお もう一度ぉぉぉおおお"とめっちゃ張り上げてるので要チェック☝️


4.名もなき詩

もともとセトリには入っていなかったが、リハでかなり歌えるということがわかったため選曲された。まだ今みたいなニコニコしながらの名もなきとはまた違うクールな歌い方

1番サビをお客さんに歌わせる前の桜井さんの"カモン"お聞き逃しなく!!


5.渇いたkiss

ふかし続けてきたエンジンをここから少し抑えめに。次のツアーでothersと一緒に聴きたいやつ。田原さんがキュンときた"桃色のケロイドになればいい"のファルセットをご堪能あれ😇


6.Drawing

個人的にこの曲大好きです!!さにやんと浦ちゃん(=浦清英さん)のツインキーボードがとてもいい味を出してます👍🏻 間奏のキーボードが心地良すぎて永遠に浸っていたい🤤

この曲のようにライブで観た美しい光景を上手に絵に描いてみたいネ


7.つよがり

とあるライブでは店長オススメの一品になった曲(このエピソードはいずれまた)Qツアーで披露している頃よりもいろいろ吹っ切れた歌い方になっている気もする、、

これもまたライブで聴いてみたいナンバー。


MC

桜井さん「えーあのさすがに一日限りということで緊張しますっす(甘噛み)…しますっす!!(強調)」もうあとのMCは色々危ういのでここでは書きません実際にご覧になってうわぁと察してください(なかけーの「歌は信用してるけど、MCは信用してないんで()」が身に染みてわかる)


8.君が好き

クリスマスバージョンでという紹介からの曲へ。「Everything (It's you)ではすごく周りくどい表現で愛を表現していて作詞家としてはすごくいいものができたけど、もっとシンプルにラブソングを鳴らしたい」という桜井さんの想いが12月という寒い季節の中ですごく暖かく響いていたと思う。


9.youthful days

「デビューした頃のように誰かのために愛の歌を歌いたい」という想いが顕著に出ている感じ。ちなみにこの日の桜井さんの髪型をリハで見た田原さん、なかけーは口を揃えて「なんかデビュー当時みたいだよね」と話してたらしい()

出だしのベースソロが控えめに言わなくても神なので必聴👂


10.ファスナー

桜井さん曰くスガ節を超意識して作った曲であり高熱の中、スタジオへ向かうタクシーの中で「仮面ライダーショーのきぐるみがボロボロで見るに耐えなかった」というラジオトークを皮切りに女性がファスナーを下げる行為から社会の汚い部分まで描けないだろうかと考えついた、ぜっっったい桜井さんにしか書けないナンバー。当時の色気と相まってすごくいい意味でのエロさも出ていた


11.Bird Cage

本当に病気でツアー飛ばしたのか疑いたくなるレベルで声が出ている、、いまの桜井さんの歌い方でもう一度ライブで聴いてみたい。じぇんの激しいドラムがこの曲のよさを最大限に表現できている


12.ニシエヒガシエ

アレンジがどんどん変化していく曲。このライブではpopsaurus2001同様一番までは桜井さんもアコギを持ち二番からハンドマイクに変わるスタイル。この曲と次のLOVEはじめましたは桜井さんから狂気すら感じる、、、


13.LOVEはじめました

前のスクリーンにデカデカと"LOVEはじめました"の文字。二番の"殺人現場に〜"の部分と間奏の部分は見ものです👀 世の中に存在する"LOVE"には一体どんなものがあるのでしょうそんなことを考えさせられる一曲です


14.ALIVE

じぇん曰く「ケン(=田原さん)のギターで全く違う曲になった。絶望感だけじゃない曲になった」とのこと。実際に原曲と聴き比べてもALIVE特有のけだるさも残っているものの全く違う曲にすら感じるくらいの劇薬だと思う。そして何より演奏中のメンバーの表情がいい。まさにALIVE=生きているという印象がすごく強くなった。


15.終わりなき旅

会場にいる全員がきっとこの曲を聴いて各々なにかを感じたと思う。感じずにはいられなかったと思う。活動休止やQを作り終えたあとの解散の危機、そして病を乗り越えステージでMr.Childrenが演奏していることがどれほど奇跡的なことか。感謝してもしきれない。


16.光の射す方へ

本編ラストナンバー。終わりなきで込み上げてきた熱い想いをこの曲で解き放っているように感じて、そういう意味でも終わりなき〜光の射す方へはすごくいい流れだと感じた👏🏻

メンバーもその熱い想いに応えるように熱い演奏で本編が幕を閉じた


en 1.虹の彼方へ

桜井さんがこの曲をやりたいと言い出したときはメンバー3人から肯定的な返答がなかったが、リハでの評判はよく本番でも採用。アンコール一曲目として申し分ない、何かワクワクすることが更に起こるんじゃないだろうかという期待感や空気感に溢れた


en 2.Any

桜井さんが病気で入院している時、ドコモのCMとして流れてきたこの曲に励まされたらしく「自分の作った歌に励まされるような経験、めったにない事だろうから、こんなことでも楽しみに変えながら今はやり過ごすとしましょう」なんてことも言ってました。個人的にもMr.Childrenを大好きになった曲なのでものすごく思い入れが強いのですまたライブでやってほしい一曲


en 3.いつでも微笑みを

田原さん曰く「こんな風に自分たちの曲を愛してもらえたらいいな」とのこと。田原さんちゃんとみんなから愛されてますよ✌🏻✌🏻

あまりステージで笑わなかった桜井さんもこの曲では満面な笑みを浮かべておりこのライブの満足感や充実感もすごく伝わってくる

背面モニターに映るイラストがめちゃんこ可愛いのでご注目👀


en 4.overture〜蘇生

桜井さん曰く「通しリハの段階でサビの"何度でも 何度でも"のフレーズを客席の人たちが歌っているのが聞こえた」らしく、本番でももちろんお客さんから大きな"何度でも 何度でも"が響き渡った。最初からこうなることが決まってたみたいなナンバーである。


en 5.It's a wonderful world

アルバム制作中に「無駄なことなど何ひとつとしてない」ということを強く感じその想いがそのまま詞になったもの。

実はこの曲のイントロで浦ちゃんのキーボードの音が出なくなるというトラブルが発生していたがじぇんがアドリブでカウントし始め難なく曲に入ることができた超ファインプレーが起こっていた。じぇんもやるときはやる男なのね、、


en 6.HERO

このライブが行われる前の一番聴きたい曲アンケートで堂々の一位になった曲。そりゃあライブ直前にリリースされて当然聴きたくなるよね

そしてイントロのドラムを叩き終えたじぇんがもう泣いている、、終わりなき旅とはまた違うベクトルでものすごいパワーをもつ曲だけど、この日のHEROだけは他とは比べ物にならない程のストーリーを持っていてそれはメンバー自身が一番感じていたと思う。それぞれがそれぞれの思いの丈をこのHEROにぶつけたこの上ないものになっている。

まだ聴いたことない方にはぜひこの曲がもっているものをその身を持って感じてほしい。。。



以上、長々と書いてしまいましたがon DEC 21は本当に見応えがあるのでぜひご覧になってみてください!!!!